コロナ雑感

●ブラジルボルソナル大統領、38度発熱、倦怠感、PCR検査陽性。きましたか。マスクなし、三密なし、でワーワーやってるとやっぱりかかるんですね。しかし、もとより新型コロナはインフルエンザとかわりなしが持論だから、生活態度従来通り、ブラジル経済も一切規制なしです。「経済機能しなければ別の理由で自殺など死者が増える」

米国トランプ大統領も全く同じ考え同じ方針同じ生活態度だからいずれ感染するだろうが、その時態度を変えるか見ものです。ところで、新型コロナ、インフルエンザと同じだから恐れる必要なし、の説ですがまんざら根拠なしともいえないのです。致死率から検討してみます。その前に。

●ここ2週間の米国の新規コロナ感染者増は異常、目をみはるばかりです。

米国の6月23日時点の感染者増・・2.5万人/日

それが7月6日には何と4.9万人/日 です。

7月6日におけるブラジルの感染者増は2.6万人/日ですから、米国は増加率でブラジルを大きく抜き去りました。そこで、米国はどういう状態を着地点としたいのか。つまり減らしてゼロに近づけたいのか、成り行きで日に何人増えようが構わないと思っているのかが分かりません。これは現在遮断されている航空路など国際交流をどうなったら再開できると思っているのかという疑問に直結します。

●コロナの致死率

新聞などに載っている感染者数と死亡者との比率はどの国も~%のオーダーに揃っています。例えば、6月23日の表で上位10か国を調べてみると次のようです。総感染者数順に、

1.米国(5.1%)、2.ブラジル(4.6)、3.ロシア(1.5)、4.インド(3.3)、5.英国(14)6.ペルー(3.2)、7.スペイン(11)、8.チリ(1.7)、9.イタリア(15)、10.イラン

(5.0)、因みに日本も5%。世界総累計数での致死率では5.1%

この致死率5%という数字は、インフルエンザの致死率0.1%の50倍になります。この数字を見る限り、米国、ブラジル大統領、東京都知事選一候補者の「ただの風邪」説は誤解も誤解大間違い、本当はもっと恐れなければならない怖い病気といえます。

ところが別の数字、インフルエンザの死亡率と大差なしという数字があるのです。それはマスコミ公表の数字の%でなく、感染者はもっと多いはずだという観点で分母に推計感染者数をもってくる計算方法です。これについて、今私が知っている数字(論文)は以下の通りです。

アイスランドの国民を対象とした研究

母集団として人口少なくクローズドシステム(国民があまり移動しない)の国環境が研究に最適なのだそうです。人口の1/10を検査して生活を追跡した研究です。その結果得られた致死率は0.2%でした。

②世界一の権威医学雑誌ランセットに載った論文

武漢の研究から得られた数字は0.66%

③,④4月にスタンフォード大学がカリフォルニアの2か所で行った研究

致死率はいずれも0.1~0.2%

このようにいずれも致死率はインフルエンザ並みという結果が得られています。トランプさん他が何を根拠にただの風邪説を唱えているか知りませんが、あながち根拠レスとは言えないのです。東京都の感染者増で都内外の通行自粛挙行の是非について小池知事と国がけんかしているようですが、我が国の専門家といわれる人たちは新型コロナ風邪の本質についてきちんと研究しているのだろうか。恐怖をあおる言動はTVに任せておいて、学者らしい見解をそろそろ発表してもらいたいと思います。

●遠紫外線ランプの実用化が待ち遠しい。

紫外線が人間はじめ生物に有害だということはご存知ですよね。細菌、ウイルス殺菌にも強力な効果があります。すでに紫外線ランプとして実用化されていますが、一般の紫外線を使用するので人間のいない場所に限られます。ところが紫外線のうち遠紫外線C波という波長のものは細菌ウイルスには有害、人畜無害であることが分かり、これをつかった紫外線ランプの研究が米国コロンビア大学で急ピッチで進行中です。実用化されれば、乗り物、建物、空港、ホール、店あらゆる場所に設置することでパンデミックはたちどころに雲散霧消するでしょう。私はこの話を2月ころ知って、どうなったかなと思っていたのですが40週間のマウス実験が一段落して論文投稿中だそうです。マウスは元気でピンピンしている。さらにこれを20週続けるそうですから、あと5か月はまだ日の目を見ませんが、いずれ1年以内には実用化されると期待しています。私は、ワクチン、特効薬なんかよりずっと確実な効果があると思っています。トランプさん、この研究にもっと大量資金をつぎ込みなさい。

www.afpbb.com