百万本のバラ、この曲は大分前にアップしてありましたが、今聴くと相当ひどいので削除して新規録音してアップしなおしました。
この曲は1987年、加藤登紀子による歌唱で知られ、ヒットしましたが、元はラトビアの歌です。ラトビアでの原曲は1981年ラトビア歌謡コンテストで優勝した「マーラが与えた人生」という曲です。原曲の歌詞は大国(ソ連)に翻弄されるラトビアの苦難が暗示される内容です。それが1982年にソ連で発売されるとき原詞とは似ても似つかぬ内容のものに変更されてソ連で大人気曲となりました。その歌詞の内容は、貧しい画家が女優に恋をして百万本のバラを用意するが、女優はお金持ちのいたずらと思って無視し、別の地へ旅立ってしまうという失恋の内容です。これは19世紀~20世紀に活躍したグルジアのピロスマニという画家がマルガリータという女優に恋をしたという逸話に基づいているそうです。加藤登紀子もこの内容の歌詞で歌っています。
百万本のバラ
訳詞 松山善三
信じてくれますか
ひとりの若者が
小さな家を売り
バラを買いました
信じてくれますか
ウソだと思うでしょ
町中のバラを
貴女に贈るなんて
バラを バラを バラを下さい
ありったけの バラを下さい
あなたの好きなバラの花で
あなたを あなたを あなたを 包みたい
バラを バラを バラを下さい
百万本の バラを下さい
僕の 僕の 僕の この命
あなたに あなたに あなたに捧げましょ
貧しい絵描きの僕に
出来るのは 「ひとつ」
何もかも捨てて
貴女を想うこと
誰も知らない
「心のささやきを
花びらにそえて
貴女に贈りたい」
バラを バラを バラを下さい
ありったけのバラを下さい
あなたの好きなバラの花で
あなたを あなたを あなたを 包みたい
バラを バラを バラを下さい
百万本の バラを下さい
僕の 僕の 僕の この命
あなたに あなたに あなたに捧げましょ
出逢いは短く
貴女はもういない
貴女は踊り子
街から また 街へ
夜汽車の窓辺で
貴女は思うだろう
見えない愛の灯(ひ)が
この世にあるのだと
くるくる くるくる くるくる 廻る
真っ赤なサテンのトウシューズ
残った僕の 熱い心には
甘い思い出 涙のしずく
貴女に捧げた バラの花は
枯れても 枯れても 枯れても わが命
あなたの あなたの あなたの 胸に咲く
あなたの姿は 遠く消えても
僕の 僕の 僕の ある限り
君への 君への 君への愛は
燃えて 燃えて 燃えて 燃えるよ
燃えて 燃えて 燃えて 燃えるよ
まずRECOCAのオカリナ演奏。
よく知られているのは加藤登紀子の歌唱ですが、ネットを見たら、あの異邦人の久保田早紀が歌っているのでこちらを紹介しておきます。久保田早紀は芸能生活が5年と短く(1979~1984)、美人でなぞの多い人ですが、芸能界引退後すぐに久米小百合(結婚後の姓)の名でキリスト教の音楽伝道の道に入り現在も活躍されています。(日本パブテスト神学校神学科終了)ちなみに、今年6月7日品川のきゅりあん大ホールでのミュージックモアコンサートに36年ぶりにかつての芸名久保田早紀で出演予定だったのがコロナ騒ぎで来年1月27日に延期になっているとのことです。次の動画に引退後の近影が出てきます。1958年生まれ62歳。
合唱団白樺による歌唱「百万本のバラ」
合唱団白樺はロシア民謡はじめロシアの音楽を専門とするユニークな合唱団です。共演している合奏団は、ロシアの民族楽器アンサンブルというこれまたユニークな合奏団です。合唱団白樺にはRECOCA学生時代男声合唱団で同じトップテノールパート(メロデイパート)で一緒だった友人がまだ白樺ソロテナー歌手として活躍しているのでとりあげました。80歳近い年で大したものです。最後の転調したコーラスでテノールのオブリガートが聞こえると思いますが昔から余人をもって代えがたい彼氏の白樺での専売特許です。