コロナワクチン

大規模臨床試験を経たワクチンを英国が世界で初承認した。承認されたワクチンは米国ファイザー社と独ビオンテック社共同開発のもの。日本へも供給が決まっていて、6月ころから接種可能の見通しとのことである。ほかにも2社、米モデルナ社、英アストラゼネカ社のワクチンも相次いで承認の見通し。以上3者はいずれも日本への供給契約を締結している。一方、日本製ワクチンも開発中で先頭を切っているのは大阪大学中心のグループ。日本製の市場投入は外国製より少し遅れる。過去における感染症暴露の経験が浅いのと、安全性を最重視しているためである。

普通ワクチン開発には長期的な有効性と安全性確保のため10年はかかるといわれている。それが一年足らずという異例の速さだ。そのため、ファイザー社は副作用のリスクは不明としている。実際、大規模治験が終了したといっても数万人規模にすぎない。重大副反応は10万人,100万人に一人の頻度で現れるといわれているので、安全性よりもとにかくコロナの社会不安解消のための早期投入といえる。そのため、英国の場合ワクチン接種の義務化は避け個人判断を基本とした。これは、昨日成立した日本のワクチン無料改正法でも接種の「努力義務」は付されているが、副反応リスク不明の場合は同じく個人判断として義務化を外したのは評価できる。医療従事者と高齢者優先順位とされるが、医療関係者(つまり現役のお医者さん)がどのくらい接種に応じるかが一つのインデックスになるだろう。以前ネットで見たお医者さんは新規ワクチンは出来ても5年は絶対接種しないといわれていた。RECOCAは臆病なので予防接種の先頭を切るなんてことはとてもできない。大昔、種痘の時も率先して接種した勇気ある人たちのおかげで今日がある。

話は変わるが、韓国でインフルエンザワクチン接種後数日後死亡例が今秋90人以上発生中といわれている。ほとんどが高齢者。因果関係はないとされて接種は継続されている。日本では異常死は起きていないようだ。ちなみに今秋のインフルエンザ発症者数は例年の60分の1とか言われている。手洗い効果と書いているが、ウイルス干渉だと思う。なぜなら直近の南半球でも同様だったからだ。南半球の全ての国が日本みたいに手洗い励行の習慣持っているだろうか。