お風呂

東久留米市の銭湯ですが、ずーっと以前から2軒になっています。駅を挟んで東西にあります。人口11万人当たり2軒というのは多いのか少ないのかわかりいません。ただし、これに加えていわゆるスーパー銭湯というのが2軒出来ています。両者の違いはなんでしょう。良く分かりませんが、銭湯は昔からのお湯屋さん、スーパー銭湯は湯源が温泉とか鉱泉で趣向を凝らした風呂とかの違いでしょうか。資料を見たらもっと根本的な違いがあるようです。それは入浴料について。銭湯には入浴料の上限が法律で決まっているのだそうです。これは内風呂のある家が少なかったころの名残で、公衆衛生上の観点から下々まで広く入浴が可能なようにという有難いお上の配慮です。それが内風呂ほぼ百%の現在も残っているために、銭湯が不景気でも勝手に入浴料を引き上げられないのです。銭湯がどんどん減っていく背景には案外こういうことがあるのかもしれません。

東久留米に残る銭湯の前景。最近前景を隠していた建物が取り壊され広場になっているので、この機会にその雄姿をカメラに収めておきました。

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最近出来た超スーパー銭湯はこんな感じ。湯源は正真正銘の温泉。

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温泉のスーパー銭湯の雄姿(これが風呂屋?)

ところで、私は銭湯は好みではありません。大抵の銭湯は私には熱すぎるのです。スーパー銭湯にはいろんなタイプの湯舟がありますから、ぬるいのを選んで入ります。

冬場は入浴に関連した事故が多いので気を付けましょう。よく言われているのは寒い脱衣場と入浴時の湯温の急変によるいわゆるヒートショックの血圧乱高下が原因と言われていますが、研究によると違うようです。(月刊Hanada3月号)日本では入浴中亡くなる人が2万人いますが、その大部分が心臓疾患と無関係の溺死なんだだそうです。しかも高齢者の溺死。

引用

《死者のほとんどは脱衣場でなく浴槽内で意識障害を起こしている、心電図異常や脳出血などの病態はごくわずかであることが分かった。入浴中に倒れ救急搬送されてきたときには体温が高い人ほど意識が鮮明でなかった。つまり、湯の中で熱中症をおこして意識障害を起こしていた可能性が高いと推察される。》

下の図は、何度の風呂に何分入ると体温がどのくらいになるかを示したものです。これによると、42℃のお湯に10分浸かれば体温は38度まで上がってしまいます。このように高温全身浴では、最終的には湯温よりも体温の方が容易に高くなってしまいます。消費者庁はこの図を参考に、冬場の浴槽内熱中症予防のため、湯温41℃以下で10分以内の入浴が適当としています。参考になるかもしれません。

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