コロナ国産薬の承認

塩野義コロナ飲み薬ゾコーバが緊急承認された。

その薬効は、①発熱、のどの痛み、鼻水、倦怠感その他の症状を1日早く改善させる。②体内のウイルス量を急速に減らす。重症化リスクの有無にかかわらず軽症、中等症に適用。ただ、入院死亡リスク軽減効果はない。海外の先行2薬には重症者の入院死亡リスク低減効果がある。塩野義薬にはこれがないのが残念だが、ウイルス量を減らす効果があるので、感染初期に服用すれば人に移すリスクを減らせる。塩野義薬飲んだ場合、発熱等の症状が消えるのに要したのは7日間。一方、飲まなかった場合は8日間。8日間が7日間とわずか1日減るだけである。これを薬効があると思うかどうかは人それぞれだろう。それでもコロナにかかってすぐ飲める国産薬ができたことは、コロナをインフルる並に思える精神的余裕が国や国民の多くに芽生えたことと思う。

海外先行薬との比較

発熱等の症状が1日早く消える。実はこの薬効はインフルエンザ特効薬と言われているタミフルと同じなのである。逆に言えば、タミフルだってこの程度。これを特効薬と言ってやみくもに処方される。こんなことは日本特有のことだそうである。日本以外ではインフルエンザの時タミフルなど抗ウイルス薬など服用することはない。

ところでインフルエンザの流行が懸念されているが、風やインフルエンザの第一の防御壁はのどの粘膜である。のどの粘膜の乾燥状態が風邪に最も悪い。だから風邪、インフルエンザは乾燥する冬に流行するのである。喉の乾燥を防ぐには加湿器が有効であろう。加湿器で40%以上の湿度に保つ。加湿器がなければマスク。外出時もマスク。冬場の外出にはマスクが必需品であることが閃いた。その目的はコロナ菌防御でなく、喉の乾燥防止である。そのためには睡眠時もマスク着用が望ましい。去年と一昨年、日本のインフルエンザはほとんどゼロだった。その本当の理由は、コロナ禍で国民皆神経質なほどにマスクを着用した結果ではなかったか。これは専門家も気が付いていない、RECOCA自慢の新説である。

日本ではいまだにマスクと海外から笑われてるかもしれないが、そんなことは意に介する必要はない。喉の乾燥防御でインフルエンザを防ぐという立派な科学的理由があるのである。