憎しみの連鎖

ハマスパレスチナイスラエルの紛争。

憎しみのループが解けない。ユダヤホロコーストパレスチナ圧政⇒ハマスの蜂起⇒イスラエルの反抗・・・・イスラエルの反抗が過剰なのは自身へのかつてのホロコーストの過酷さが染みついているからだ。当時ナチスに何百万と虐殺される間誰も助けてくれなかった。なので強大な自力軍備で自衛するしかない。これはイスラエルの論理である。この堂々巡りの輪を断ち切るすべはないのか。人間にできないのなら人工知能

輪を断ち切ることはできないが、イスラエルは一つ意識しておくべきことがある。それはやり過ぎるとまたユダヤ嫌いの意識が世界の国々に広がることである。そしてまたぞろユダヤ嫌いの芽が再現するかもしれない。強大な軍備に物言わせるから他国に何言われようと何でもないと思っているかもしれないが。

二次大戦終結ユダヤホロコーストが終わった直後はユダヤへの同情心からパレスチナへ少々乱暴なことをしても見過ごされてきた。しかしそれも今回の過剰反抗で潮目が変わる可能性がないとは言えないと思う。ここはひとつガザ、パレスチナに人権を認めて大人の対応を示せば国際社会から尊敬を受ける国になる機会でもある。もともとイスラエルパレスチナの地へ強引に割り込んで国家を建設した負い目があるはずである。

~と、ひとのことだと思って呑気に論評しているが、自国が侵略を受けたらどう反応するか、となったらこれは別問題だろうね。どう反応するかは結局人間の基本的な出来の問題だから。精神の高尚さの度合いがもっと何段階も上がらないと「すぐ反撃と」と下衆の反応なってしまうだろう。かくいう自分もそう。例えば北朝鮮のミサイルが本土に落ちたらどうする?それでも今回のように落ち着いた議論をしておられるだろうか。

結局今朝の天声人語か。

「~犠牲が増えるほど現地の怒りは燃え続け終わりは見えない。地域の安定に必要なのは度を越した軍事行動でなくパレスチナの人権を認めることだ~」

とりあえず私も賛成だが、自国が攻撃、侵略された時天声人語はどのように述べるだろうか聞いてみたい。

今日の駄句

憎しみの果てはブーメラン紫苑枯る

注釈:紫苑(シオン)⇒秋に花をつける菊科の植物。且つ、エルサレムイスラエルの象徴でもある。聖書に頻繁に登場