「今日の科学は科学者を養うための科学になっている」

とエルビン・シャルガフという分子生物学者が言ったそうである。精神科医遠山先生は「医者が進める不養生」のなかで医療に当てはめ、現代の医療は本当に宿主(つまり患者)を丈夫にするために使われているのだろうかと疑問を呈している。なぜなら年々消費される医療費はうなぎのぼりに増えるのに一向に病人は減らないからである。実に面白いことを書いておられる。曰く、

「医療体形の本質は寄生的なものであり、このことを忘れると結局宿主を弱らせていくことになる。警察や消防は犯罪や家事を減らすことを目的としており、減らすことで自分をも抑制する寄生的でありかつ自己否定的機能である。医療も本来病人を減らし健康にし、自分(つまり医療)の拡大を抑制すべきはずのものである。」

しかるに現実はどうか。真逆である。患者は増し医療費は増大している。さらに言われる。

QOL増加に資するのだから医療費増は当然と言われるかもしれぬが、死ぬ間際の医療費が一番の高額となっているのはなぜか。〇〇兆円の医療費が本当に宿主を丈夫にするために使われているのかよく考えるべきであろう。」

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今日から突然真冬になりました。風邪を引いて医者に駆け込まなくてもいいように気を付けましょう。ところで年末年中行事といえば大掃除。昔は煤払いといいました。煤払いは冬の季語になっています。RECOCAは年なのでまとめて一気に片付けるなんて芸当は出来なくなりました。

それと最近気がついたのですが、物理的な大掃除よりも心の曇りを払う煤払いが大事なんではないでしょうか。この一年新聞TVネットの雑多で偏向時には悪意に満ちた情報で私たち本来所持しているはずの理性や審美眼が狂わされているはずです。除夜の鐘をききながらこれらの心のゴミを一掃するのは大事なひと時ではないかと思いました。

・茶を淹れて心の窓の煤払い RECOCA