新聞の見出し、こんなに違うニュアンス

我が家では長らく朝日新聞朝刊のみを購読している。

数日前、読売新聞からPR目的で1週間無料配達したいといってきたのでどうぞと答えておいた。

なので現在、両方の紙面を比較できる環境にある。

これまで複数の新聞を見比べるなどという面倒なことはやったことがなかったので、今回いい機会だから見比べてみた。ただし、記事の内容まで踏み込んでコメントする技量はないので、見出しがどう違うのかのみに注目してみた。見出しは読者を引き付けるのに最も重要なファクターである。同時に見出しには新聞社のニュースに対峙する姿勢がにじみ出ているものである。だから見出しの表現のニュアンスを見れば新聞社のその問題への立ち位置が垣間見えると思う。

そういう目で19日と20日の両朝刊一面を眺めてみる。昨日と今日の両紙ともに自民党派閥の政治と金問題を是正するための「改正規正法」の国会成立を詳しく報じている。興味深いのはその報じ方の相違である。その違いは見出しの違いに端的に表れている。すなわち、朝日⇒「政治と金抜け道残す」とあくまで批判的な切り口。対して読売は⇒粛々と経緯報告「改正規正法が成立、26年施行、維新参院は反対」。朝日はこの法案に批判的立場であることを明示している。対して読売は事実のみ述べて、社の立場は中立。評価は読者に委ねるという姿勢が見える。しかし、穿った見方をすれば、政府批判を抑えた政府に好意的立場の記事だという見方もできる。つまり、批判精神の乏しく新聞を鵜呑みにする読者が仮にいたとすれば、読売のみでは体制に流される危険があるのではないかと感じた。しかし、これはあくまでも天邪鬼党RECOCAの個人的見解なので、お気に障った方にはご容赦をいただくしかない。

19日

朝日

読売

20日

朝日

読売

さらに朝日は以下のように批判的な切り口をより鮮明にしている。

天声人語の一部

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