句会というものを初めて体験してきました。
公民館で行われた市民飛び入り自由の句会。
会のオーガナイズは常駐の句会メンバーがちゃんとやってくれます。
一人3句づつ持ち寄り、参加者全員による投票で優秀句を決め、講師の講評と賞品がもらえるという仕組みです。なんと30人の参加者でしたので、俳句人口はなかなかのものだと感じました。本当の飛び入りは私を含めほんの数人で、あとは常駐の句会メンバーのいわばベテラン俳人とお見受けしました。
投句された全句を係りが一覧表に書き写し、コピーを参加者30人に配布します。この作業が一番大変だ。なにしろ全句86句ですから。
そしてその中から各人5句優秀と思う句を選んで別紙に筆写しそれを集計します。
感銘を受けたのは、講師先生も我々と対等の立場で3句投句されるシステムであること。つまり、先生も我々の選句を受けることになる。先生なのに誰にも選ばれなかったら権威に係わるとか、そういう発想は句会というものには存在しないそうなのです。その意味ではきわめて民主的な運営だ。
さて結果ですが、最高点は7点句だった(7人に選句されたという意味)。一般メンバーの句と先生の一句だったのはさすが。私も先生の句に一票を投じたので鑑識眼はそこそこあるらしい。30人が5句選ぶから選句は計150句。これだけ対象があればゼロ点句は少ないだろうと思うと、あにはからんや24句もあった。全体の28%は誰にも選ばれない可愛そうな句なのです。実は私の一句はそれだった。あと2句は3点句と1点句。ちなみに自分の句に投票しては絶対にいけません。そんなことをするとすぐばれる仕組みになっています。ばれると居難らくなるでしょう。
選句される句はやっぱり「ひねり」が効いていることですね。一本調子の句はベテランには見向きもされない。句会というのは本でいわれているのは和気藹々の雰囲気だとか何とか言われているが、どうしてどうして静かな競争の火花が飛び散っている雰囲気に見えました。
投句した句がいつも洟もひっかけられないという結果では淋しいですよね。私はそれが怖くて句会というものには近づかないのです。
●広場の花畑
公園ボランティアの丹精込めた手入れの賜物です。
寝転がってみてください。
●花クイズ
このお花畑の花です。なんでしょう?
・宴去り風の冷たき山桜
・花水木淑女の如く紅さして
・夕暮れや石楠花色の丘の上
・滝壺の飛沫に癒す花疲れ