ブーイング、RECOCAははじめの頃どういう音なのか何を意味するのか全然知りませんでした。いまでこそ常識になったが、もともとは欧米の風習で日本にはなかったのでさもありなんです。
これに代わる日本の風習はなんだろう、野次?相撲で座布団投げるのは、ふがいない横綱への不満の意味が半分ありそうです。欧米では気に入らないコンサートだと普通にブーイングするというから恐ろしい。最近はTVの大リーグ中継で観客のやってるのをよく耳にします。
しかし、いくら不満だからといって、時と場所を考えずに本能のままにやっていいというものではないでしょう。
おととい、全米OPテニスのこともあろうに表彰式でブーイング!これ、RECOCAには米国が狂っていることの象徴に見えた。テニスの全米OPといえば、ウインブルドンに次ぐ100年の歴史を有する世界4大大会といわれてきたが、こんな下品な式典を許すようでは4大大会の地位はく奪に値します。大阪選手が可哀そうとか何とかいう以前の大問題です。
テニスはもともと紳士淑女のスポーツのはず、その観客もしかり。ましてや世界最高クラスの大会の観客とくれば、その国の最高の品格レベルであるはずです。それがこの程度ならその他大勢は押してしかるべきではないか、と皮肉屋で天邪鬼のRECOCAは邪推しています。指導者を見ればその国民が分かる、の名言が真実味を帯びてきます。さすがにまずいと思ったのか、ニューヨークタイムスやニューヨークポストは無作法な観客を批判する記事をのせたそうです。ひるがえって日本のTVでは、日本選手優勝のお祭り騒ぎは長時間あったが、コメンテーターの誰からも無作法な表彰式に言及した時間が一秒もなかったのはどうしてでしょう。今朝の朝日新聞にもなし。従来のマスコミだけ見ていたのでは世界の真実を見落とすことになる、とよく言われますが、この一連の出来事もそれを示唆している例ということになるのでしょうか。