プラトンの言葉「音楽の魅力」

古代ギリシャの大哲学者プラトン(BC427~347)の音楽について記した言葉

音楽は

世界に魂を

心に翼を

想像力に飛翔を

悲しみに魅力を

そしてあらゆるものに陽気さと声明を与えてくれる

それは秩序の本質であり

また善であり真であり美であるすべてのものにつながっている

音楽は目に見えない

だが、それだから一層

魅惑的で、情熱的で、永遠なるかたちをとるのだ

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ある音楽の本に載っていたプラトンが音楽について述べたという言葉です。

「悲しみに魅力を」なんてすごいとは思いません?深い悲しみを表現し、そしてそれを癒す力をもたらす、音楽の持つ最大の魅力を見通している。さすがです。

古代ギリシャでは音楽を美術の上に位置付けていたようです。目に見えない美は、より魂、天上世界、神に近いという考えで、必須7つの学問の中に音楽が入っていました。(文法学、修辞学、論理学、算術、幾何学天文学、そして音楽)

ところで、古代ギリシャの音楽というのが復元されています。楽譜はどうやって解読したのだろうか。

ギリシャ音楽にはポリフォニー(多声)の発展はありませんでしたが、リズムや音程の感覚に優れ、ピタゴラスの音響学、アリストテレスプラトンの音楽美学など秀れた学問研究があるとされています。また、ギリシャ音楽は詩と韻と共通するリズムを基礎として常に文字、文學と密着しているそうです。これは琵琶、浄瑠璃など日本音楽に似てますね。

ユーチューブに出ているギリシャ音楽の例です。

・これは実に不思議な音階感の曲

youtu.be

・同じ古代ギリシャ音楽でも、もう少し現代に近い感じの曲。

これはいい曲ですよ。気に入りました。古代ギリシャ万歳です。これ聞くと、今我々が聞いている音楽はすでにここにある。つまり、3000年間世界は発展もしなけりゃ何も変わってないということが良く分かりました。

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ところで高尚な話から突然で誠に恐縮ですが、最近ヤマハから発売された「ヴェノーバ」という電子楽器。これを買おうか、考えているというか迷っています。基本の音はテナーサックス。テナーサックスのマウスピース付きだから音はすぐ出る。それに電子楽器だからリコーダー、オカリナ、みたいに息の強さで音高が左右されないから音のダイナミックスが自由。これは魅力。一万円でサックスの感覚が入手できる。それに、フルート、クラリネットオーボエ、トランペット、ホルン、ヴァイオリン、チェロの音色に切り替え可能。オカリナよりはるかにイージーな楽器だと思います。

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