師走と大晦日

師走はいかがお過ごしでしょうか。

私は家内ともども大掃除などという下らない行事には加わらないことにしています。(つまりしないということ)多少の片づけはしますが。また、外は寒いのでウオーキングやサイクリングもままならないし、必然的に室内で過ごす時間が多くなります。そうすると電気紙芝居に付き合う時間が増えることに。

ここ何年か、年末と大みそかに見る番組では忠臣蔵とベートーベンの第九にはまっています。忠臣蔵は放映時間が長いですよね。TVの前に陣取っていると、女房はまたかという呆れた軽蔑の眼で立ち去っていきます。CTVの時代劇専門チャンネルだと4,5時間の番組をしっかり流してくれる。今年は大石内蔵助長谷川一夫版と中村吉右衛門版を両方ともしっかり討ち入り迄見てしまった。重厚さの点で断然後者を推します。大石内蔵助は統率者として類まれな人材だったと感服させられました。ドラマの時間があんまり長いので1年経つと中身を大方忘れて、来年の年末にもまたしっかり見ることになります。ところで吉良上野介はドラマでは悪役ですが実像は地元の名君だったらしいですね。うちの親戚に吉良在住(名古屋と豊橋の中間位のところ)のがいますが、地元では忠臣蔵とは敵対関係らしいです。

N響ベートーベンの第九は紅白の裏番組です。紅白で流れる歌は私にとっては殆ど雑音に等しいので見たことありません。年が押し詰まると慌ただしさを振り払うためになにか壮大なものを求めるのが人情ですが、私にとってはそれが忠臣蔵であり大みそかの第九であるということです。今朝の天声人語に第九がティンパニー(西洋太鼓)の名曲であることが記されていました。今年はそれに着目して聞いてみようと思います。

それから私の年末行事というと年賀状です。ここ何年か、年頭の俳句を書くことにしているので、候補句ができると時期に関係なく書いてしまいます。その結果、あまり早く書き終わって期限までに出すのを忘れそうになったこともありました。今回は先週出来たので昨日書き終わったところです。今回はこんな句でご機嫌を伺おうと思っています。

・煩悩を百八聞いて年明ける

この句は夏目漱石の句「煩悩は百八減って今朝の春」のもじりです。

・満腹のエデンのおせち年新た

・時巡る翼ください初夢に

最後の句はタイムマシーンをイメージしています。