コロナとバッタそれに日本の暖冬

最近日本の新聞ではコロナ発症数に一喜一憂した記事を見なくなりましたね~。それは大変結構なんですが、まさか国からのお達しのせいではないでしょうね。お上に弱いマスコミのイメージが私の頭に植え付けられているので、どうしてもいらぬ心配をしてしまう。

コロナもまた東京一極集中の様相で困ったものだ。ただしその1/3は歌舞伎町夜の街(ホストのこと?)がまかっている。間もなく県境往来解禁(今まで禁止だった??)になるそうだが、東京だけ除外しておいた方がいいのではないかな。そうすれば少しは夜の街も反省してせっせとアルコール消毒などに励むようになるかもしれないので。

WHOによれば、世界のコロナの一日の発症者数が新記録で再度危険な状況になったそうである。主として米国と他は忘れたがアフリカ?が主たる発生源のようだ。しかし米国はもうしびれを切らして通常の経済活動に移行としようとしている。まぁそれも致し方ないかもしれない。新記録でも共存。

ところで現在の世界的な二大憂鬱は・・。RECOCAのみるところコロナとバッタである。コロナに隠されているが、アフリカサハラで大発生した砂漠飛びバッタの巨大な群れ(何億とも何兆匹ともいわれている)が世界的食糧危機をもたらそうとしている。大量の飢餓という面で、コロナよりこちらのほうが犠牲者が大きくなるのではと危惧している。バッタは東に移動しており、現在バッタ群の最前線は3か所。①ケニアソマリアエチオピアを中心とした東アフリカ②サウジ、イラン、イラクなど中近東③インド、パキスタン

心配なのは③が東風に乗って中国、日本へ飛来しないかということだが、ヒマラヤ山脈が壁になってそれはないそうなのでまずは安心。

ところで、アフリカでのバッタ大発生と日本の暖冬が同じ原因の現象であることを最近知って地球自然の雄大さに感銘を受けた。それは、インド洋の東西両岸で起こる海洋表面の温度差。これが大きいほどバッタが大発生する。この海洋温度差は、インド洋ダイポールモードと呼ばれる現象である。すなわち、アフリカに近いインド洋西部の海面温度が通常より高くなる一方で、インド洋東部の海水温が低くなると、温度の高いアフリカ沿岸では雲が湧きやすく大量の雨が降る。その結果アフリカサハラで草が大量に生い茂りバッタが大量発生する。反対にインド洋東部のオーストラリア側は海水温が低いため上昇気流が少ないので少雨となりオーストラリアでは百年来の大干ばつになっている。水不足、山火事で大変だ。

さてその日本への影響は。偏西風の北への蛇行である。

インド洋ダイポールモード現象でアフリカ沿岸での上昇気流が強いと、その影響で日本周辺の偏西風が北へ蛇行し冬の時期南の暖気が日本へ流れ込むのである。インド洋ダイポールモール現象の規模は去年過去最高だったとのことで、それは今年も継続している。だから来る日本の冬も前回同様雪不足の暖冬と予測されている。ちなみに今夏は炎暑多雨とのこと。これはペルー沖のエルニーニョラニーニョが日本の気候に影響を与えるのと同じメカニズムである。今年のエルニーニョの規模は大きくないといわれている。

炎暑小雨の予測でなくてよかった。なぜなら、関東地方の八木沢ダムはじめ主要な水がめは雪解け水に頼るところ大だからである。去年の記録的雪不足の上にもし今年の夏が少雨だとしたら、かつて60年くらい前の異常渇水東京砂漠の再来になるからである。これは奇しくも前回の東京オリンピックの年のことだった。実は水の関係者は今年のオリンピックでの水不足を本気で心配したといわれている。

八木沢ダムの水量を検索してみたら今のところ十分であった。