コロナの国内新規感染者が突然増え出し、昨日は664名(死者1)と報じられている。同時に隣接各県、それに大阪、北海道、愛知、京都、福岡でもかなりの拡大。これらはすべて東京との接触のせいだろうか。コロナが空を飛んでいくわけないからそのようなことであろう。防ぐのは簡単だ。武漢みたいに東京発着交通機関をすべて止めればよい。経済壊滅覚悟の上でだが。自主性に任せて拡大をとめるのは今度は無理みたいな気がする。GO TOから東京人を外しても効果は限定的だ。なぜなら、旅行の補助金など不要という者が、自前の旅費で堂々と地方へ旅行するであろうからである。
今日の梅雨の晴れ間の小金井公園。みんなのんびりリラックスムード。
・梅雨晴れや笑いさざめくマスク越し RECOCA
ところで世の中すべて悲観的ニュースばかりではない。
希望の持てる話① 北里大学と花王の共同研究。コロナウイルスに選択的に取りついて無害化する抗体(VHH抗体)の取得に成功した。これは、ラクダ科のある動物から抽出した抗体で、これを用いてコロナ治療薬や診断薬の開発につなげることができる。
希望の持てる話② 深紫外線放射ロボットの開発
岡山の会社の話。深紫外線とは一般の紫外線より波長の短い紫外線で、照射によりウイルス、菌のDNAを破壊して感染無力化できる。無人走行の岡山電鉄車内を照射してまわるロボットを開発してこのほど運用を始めた。今後、岡山の電車、タクシー、バス、フェリー全般に広げる。
後ろ向きの話(悲観的話)は結構ある。
①コロナウイルス感染でできる人の抗体の有効期間が意外に短いという報告が英国雑誌ネイチャーに載った。中国の研究者の報告。それによると抗体の効果の継続期間はわずか数か月。これがもし本当なら、集団免疫は形成されないし、ワクチンが完成したとしても、有効期間が短すぎて役に立たない。集団免疫もワクチンもダメとなると、半永久的にコロナと共存する世界になる。しかし別の手段、例えば前の記事で書いたウシオ電機の遠紫外線C波ランプの実用化などの伏兵が控えているから大丈夫かもしれない。
②コロナ後遺症
これが今一番の知りたいことだ。しかし、今回のコロナは新型なので過去の蓄積が一切ないから、これから徐々にわかってくるだろう。後遺症は重症者には当然あるし、実際に経験者の報告も出ている。とくに人工呼吸器が必要だったなどの重症者は障害受けた肺機能の多くの部分が回復することはないので息切れ疲労感が著しく、QOLの劣化が著しいといわれている。問題は軽症者、無症状者にもひどい後遺症が残る例があることで、これが「ただの風邪、インフルエンザ」と異なる重要なポイントだと思っている。これらの報告はまだ断片的なので全貌は分からない。日本では8月から本格的調査に入ると発表した。軽症者の後遺症の例。①オーストリア、6人のダイバーの例。治療不要のコロナ軽症。自宅待機5週間で自然治癒。その後咳、ダイビング能力の低下が回復せず。CTで回復不能の肺の損傷の所見が見られた。②千葉県21歳。発熱から1か月後に入院。陰性2回で退院。その後40日経っても体調不良。(微熱、倦怠感、頭痛、咳)20分の散歩がやっと。復学可能か心配。「僕みたいなひとがいるよ、ということを念頭に置いてもらえば少しは危機感が若者にも高まると思う。」と本人は訴えている。③別の10代男性の例。陰性後40日経っても常に頭痛と倦怠感、肺と胸の痛み。つねにはぁ、はぁして息苦しい。時々38度発熱。再感染の恐怖、社会復帰できるか不安。
このように、コロナの怖さは感染力だけでなく、治ったはずなのに多くの人に体と心の症状が消えないらしいということである。20やそこらの若者が社会復帰の不安とともに長い間すごさねばならない病と分かったら、もう少し違った自主的行動がとれるのではないか。