共感という感情

あの人とはとても気が合う、とはどういうことでしょう。専門的には説明できませんが、多分互いに共感する部分が多いということではないかと思います。

共感、物事に対して同じように感じるということですが、これに関して面白い記述を見つけました。ミラーニューロン(ミラー脳神経細胞)です。他人の動作を見ているだけなのに、自分の脳内で動作をしている人の脳と同じ部位が鏡(ミラー)のように反応するというのです。ミラーニューロンの働きが強い人ほど共感力があり、人に好かれる傾向にあるとのことです。逆にRECOCAみたいに斜に構えている人は不人気、嫌われるということになります。そして、ミラーニューロンの反応の共通事項が多い人同士は気が合っているということだと思います。

ミラーニューロン反応が活発かどうかを簡単に見分ける方法⇒ドラマや映画にすぐに感情移入して泣いたり笑ったりする人はミラーニューロンの反応性が強い、つまり共感力が強い、人に好かれる、リーダーになれるタイプです。

赤ちゃんや幼児は親の真似をして育ちます。つまりミラーニューロンを鍛え育てながら脳が発育していくわけです。ですから、なるべく「よいこと、素晴らしいこと」にミラーニューロンが反応するように癖をつけることが非常に重要です。つまりよい家庭環境ですね。

話は飛びますが、恥ずかしながら今はまっているかなり古いTV時代劇があります。そのなかで主人公の子役の子は、毎回劇中何十人という人斬り殺人を至近距離で目にします。大人はそんな絵空事を見てもミラーニューロンは反応しませんが、子供はまだ自他の区別がつかない年頃なので、人斬り殺人を見るだけで自分がやってるような反応を植え付けてしまうのではないかという心配は杞憂でしょうか。

その子役の子がその後どういう育ち方をしたのかちょっと気になったので調べてみたら、実はよくない方向に流れて行って、現在無期懲役刑で刑務所暮らしのようです。まぁ一例だけでは子供の頃のミラーニューロンの悪さのせいか、偶然か分かりませんが、そういうこともあるということをひとつのエピソードとして紹介しました。