辞任

こんにちは。

森会長が辞任されましたね。

それ自体には大した感慨はないのですが、もう少しメッセージ性に満ちた辞任の仕方はないのかなとちょっと残念に思いました。例えば後任に女性を抜擢してお手並み拝見と会長に据えるとか・・。同じ年代の高齢者に替わっただけで大して変化も進化もない感じです。あっ、こういう言い方は「高齢者差別」になってよくないですね。最近は気軽に発言できなくて息苦しい感じがします。高齢者は車の運転が下手だとか、高齢者には車を運転させない、とかいうのも高齢者差別になるからダメですね。

問題になった「会議に時間がかかる」ということ。掘り下げれば大事な論点が隠れていると思うのでTVや新聞で論じてほしかったのですが、例によってマスコミはどこも金太郎飴でダメでした。

森氏は「時間がかかる」とは言ったが、だからダメとは言わなかった。だから言葉だけで公平に見れば差別発言ではないのですが、森氏のバックグラウンドを考慮すれば、言外に「だから女性はだめだ」というニュアンスが透けて見えるのでたたかれたのでしょう。

会議に時間がかかるという場合マイナスとプラスの場合があります。マイナスの場合⇒議題から外れたピント外れの発言で時間がかかる。プラスの場合⇒関係事項をすべて平場に出して議論するから時間がかかる。前者のマイナス面は構成員の性別に無関係に起こります。一方、会議に時間がかかっても後者を私がプラスと評価するのは会議の透明性が担保されるからです。政府系会社系を問わず、日本の会議は多くの場合根回し優先です。そのため時間の節約にはなりますが、関係者以外への透明性が損なわれることになる。その最たる例が米国の大統領決定プロセスと日本の首相決定プロセスの違いです。さらに卑近な例では、最近コロナ禍の日本で起こっていることの全ては国・都道府県等決定機関の透明性欠如に起因していると思っています。会議でどういう議論がなされてこういう結果ななったのか。またその会議の議論は十分時間をかけて尽くされたのか、国民に分かるように開示してもらいたいです。おそらく、いわゆる重鎮間の根回しでごにょごにょと決まっているのではと疑いたくなります。コロナに関係するすべてのことについて、もっと幅広い専門家の意見を俎上に載せて議論すべきではないでしょうか。そして詳細な議事録を公開してもらいたい。そのために会議の時間が長引くのは致し方ないと思います。