前向きに楽しく、精神的にポジティブに

面白い本を見つけました。

和田秀樹(現役の臨床医)による「これから怖いコロナの副作用」です。ワクチンの副作用ではなく、コロナ自粛の副作用です。曰く、「感染症専門家、日本医師会、テレビのワイドショー、は自粛をあおった悪い奴ら。高齢者は体力を奪われ、うつ病になる現役世代も増加。日本人の本当の災難がこれから明らかになる。」著者の基本姿勢は、新型コロナは統計資料から見れば日本人にとってインフルエンザ並みであるというものです。インフルエンザも怖い感染症だから、新型コロナもインフルエンザ並みに怖い感染症であるという立場です。エボラみたいにむやみに怖がる必要はないということです。

以下本書から抜粋します。

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現在のコロナ対策は密閉、密集、密接という3密を避けることです。これは典型的な感染症学者の発想です。これにたいして免疫学者は、ウイルスや細菌をシャットアウトなどできないのだから、自分の免疫力を高めて感染を予防しようとする。1980年代から精神神経免疫学が広まり、うつ病になると免疫力が下がり、逆にポジテイブに明るく考えると上がることが分かっています。三密回避で酒ダメ、カラオケダメ数人の飲食ダメ・・、これでは楽しみがなくなり免疫力は下がる一方になります。高齢者の免疫力を下げるような対策ばかりやらせて重症化させたいのかと思わせるほどです。(抜粋終わり)

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今後起こりうるコロナの副作用とは、まさに楽しみをうばうばかりの感染学者主導の対策が今後もたらすであろう弊害を指しています。高齢者に対して特にひどく表れるでしょう。一方、免疫学者の主張は、自粛はほどほどにして、栄養を付けるとか、精神的にポジティブになってコロナへの抵抗力を強化すべきだというものです。しかし、日本では免疫学者の地位がそれほど高くないそうなので、感染学者の自粛ばかりがまかり通ることになっています。世界的にもその傾向がみられます。

更に著者は言います。「情報を自分から採りに行き、統計データやエビデンスを集めて、それを自分なりに冷静に考えることができれば、新型コロナを過度に怖がることなく、毎年流行のインフルエンザ並みに怖がることは誰でも出来たはずです。

 私見ですが、コロナを怖がるというか嫌がる大きな理由は、コロナに罹ると医者に診てもらえないという、日本独特の医療風土の存在ではないかと思います。お医者さんの職業的な心意気の欠如もありますが、大きく見ると近年の政治的失態だと思います。何がどう失態になっているかは分かりませんが、病床がいっぱいあるのに入院できなくて自宅放棄を余儀なくされている現実を見れば明らかです。OECDのなかで日本の病床数はダントツ1位なのに、コロナに関わる病床数は僅か2%未満。この状態は全く改善しません。退陣まじかの菅首相は先日最大の失敗だったと反省の弁を述べました。自民公明には秋の総選挙でしかるべく付けを払って頂きましょう。