さらにカレル博士の追い討ち。
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「幼児時代は教育のため寸時も休まず利用すべきである。人生のこの時期無駄にすると取り返しが利かない。
一方、成熟期と老年期は衰えつある時期であり、肉体的、精神的変化はほとんどないから、人為的活動でその空虚感を埋めなくてはならない。
年をとっても仕事をやめたり隠退してはいけない。活動しないと内容がますます空疎になる。老人にとって暇は若者以上に危険である。決して休息を与えるべきでない。
生理的活動を刺激するのでなく、さまざまな心理的出来事によって体力の衰えをカバーするのが望ましい。毎日が知的、精神的冒険に満ちていれば、時間はそんなに早くは過ぎ去らない。
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強烈な一撃である。間違っても
・春眠やオカリナ抱えて日向ぼこ
身体が動けるときにこんな怠惰なくらしはもっての他。カレル博士にこっぴどく怒られるだろう。昨近の老人のコロナ引き籠りを何とみられるだろうか。老人はいったん引き籠ると快復は容易でない。脊椎のけがでほとんど寝たきりになり、少しボケて電話の口調がおかしくなり、PCも携帯電話もやめてしまった友人がいる。外部との交流の意欲が日に増してなくなっていくのが見て取れる。こうなると変化は不可逆的で後戻りはまず出来ない。けがによって行動を縛られることほど老人にとって危険な兆候はないから、石橋を何度叩いてもいいから細心の注意をしましょう。