デジタル化

◎デジタル化を進めるなら、直ちにやってもらいたいところがある。それは救急車の受け入れ病院手配。救急車を呼んでせっかく素早く到着しても、その後が大変。重い腰が一向に上がらず長時間その場を動けない。行き先を探しているのである。一度救急車に添乗したことがあるが、患者を乗せてから関係先の病院へ一つ一つ電話をかけていた。今でも変わっていないと思う。

周辺の病院と救急車を常時ネットでつないで車内の画面に受け入れ可能先を常に表示しておけば済む話なのに、どうしてこんな簡単なことをしないのだろうといつも不思議に思う。

昨日の東久留米駅前。救急車が来たので何気なく見ていたら、担架を乗せてから動く気配がない。大丈夫かと思ってみていたら40分くらいたってやっとピーポピーポと動き出した。これでは、気の短い患者はもう治ったといって下車してしまうかもしれない。

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◎自宅隔離

PCR検査の陽性者の大部分が軽症なので、そのほとんどは自宅隔離の措置が取られている。その期間は10日間。これは結構長い。保健所からは家から出ないようにと厳命(?)を受けるらしいが、誰も監視してるわけでもなく、中国のように玄関を溶接して物理的に出られなくされてるわけでもないので、厳密に守っている人はほとんどいないのではないかと思う。第一、ご飯の買い物はどうするんですか。10日も食料の備蓄してる人なんかいないでしょう。国の方もそれは承知の上でやってるのでしょうね。つまり、オミクロン株の毒性は季節性インフルエンザ並みということを暗黙のうちに含んだ措置だと思う。それなら、5類感染症に格下げすれば分かりやすいのにしないのは、2類継続に結構な利権があるから(かな?)

さて、例えば東京都における新規感染者を現在の数を使って、1日あたり1.7万人とする。すると2日目には計3.4万人、3日目、4日目・・と増えていき、10日目の累計は17万人となる。そしてこれ以上には増えない。なぜなら、10日で全快するという想定だからである。11日目の新規感染者1.7万人の増分は初日発症者の全快で相殺されるから累計は増えない。12日目以降も以下同様である。つまり、日々の感染者増分が固定なら、累計数もその10倍固定で推移すのである。

そこで、17万人のうち何人が入院し、自宅隔離が何人かを知りたいが、都合よく昨日の新聞にその数字があった。自宅隔離者は4万3千人である。このうちの何人かはお上の命令を守らず買い物に出歩くだろうが、その割合は分からないので、全員が出歩くものと仮定するとこれは都の人口1200万の0.36%に相当する。つまり、都民約280人に一人がその人ということになる。このことを言い換えれば、280人より小ぶりの会場なら感染者に遭遇する確率は小さいということが出来る。

ところで、自宅隔離者の境遇は必ずしも良くないようである。というか自宅放置といった方がよい。症状が大変で高熱頭痛関節痛で入院依頼しようとしても肝心の保健所機能が破綻して電話が通じないという地獄に陥ることが少なくないと新聞には書かれていた。前回の波の時いわれた自宅放棄以来何の改善もないみたいだ。他国も同じなのか、それとも日本だけがお粗末なのかどうなんだろう。