「医者いらずの本」石川恭三
図書館で借りた本だが、数ある健康本の中で、取り上げているトピックスの意外性という面ではとびぬけて面白いと思った。
その第一章と第二章が掲出の表題である。
先ず、ぐたっとしたら水を飲めというお話。
大抵の場合高血圧を恐れるのが普通だが、逆の起立性低血圧も厄介らしい。その原因は自律神経失調症のことが多い。この病の人は外出先などで起立性低血圧による脳貧血でぶっ倒れてしまうことがあるそうである。それを防ぐためには事前に一杯の水を飲むといいとのことである。500リットルくらいがよい。ドイツの研究グループの研究によると、飲水直後交感神経が急速に亢進して、起立性低血圧者は血圧が30も上昇してシャキッとなる。高齢の正常者での血圧上昇は10程度。その効果は一時間継続する。水を飲むと目が覚めてしゃんとするというのは本当で理屈通りのことである。
・読み書きパソコン
この本の説によると、脳の健康には、「少なく食べて、多く考えよ」がいいらしい。それによってアルツハイマー病やパーキンソンを防げるかもしれないと書いてある。これは、ウイスコンシン・マジソン大学での動物実験結果から言えること。但し動物実験のみだから、人間もこの通りだとあまり真面目に考えないほうが私はいいと思う。特に食べ物に関してはそうである。あまり粗食はいけないと言う先生もいるからである。このことに関しては先週の週刊新潮に興味ある記事があったので別途紹介する。
一方、頭はいくら酷使しても壊れることはなく、むしろ認知症防止にはそのほうが良い。本書ではそれを読み書きそろばんをもじって読み書きパソコンと表現している。更に著者は、「一読、十笑、百吸、千字、万歩」を提唱している。つまり、日に一回は本や新聞に目を通し、十回は大声で笑い、百回深呼吸、千字の文字を書き、一万歩歩きましょうという意味である。最近書くことについて頭を使うのはスマホとパソコンを介する場合が多いと思うが、頭を使うのにこれらは絶好の玩具だと思う。例えばブログの一記事の理想は千字程度であるというのをどこかで読んだことがある。毎日ブログを書いてる人はそれだけで「千字」をマスターしていることになる。
私の場合、パソコンについてははまり込むと脳みそが何千gあっても足りない。そこへスマホが加わるともはやお手上げ万歳くらいの手強いものになる。
例えば昨日の水族館の画像。あのオリジナルは娘からスマホへLINEで送信された動画だった。動画をそのままはてなブログに張り付けることが出来ないので、動画の中の静止画像を切り取って一枚の画像として張り付ける必要がある。動画をパソコンへ移動させる、そしてパソコンでの静止画像作成とその静止画像をはてなに認識させることなどに、試行錯誤で1時間半ほど掛かった。これは、クロスワードパズルとかナンバープレートを1時間半やったのと同じだけ頭を使ったことになっただろうか。そうだと有難い。