春すぐそこの紅梅と今朝の新しい言葉「PFAS=有機フッ素化合物」

東久留米の今朝は最低気温1度、予報の最高気温8度。明日は14度!

こうなると梅の開花は早い。今朝はひんやり感の中に春の産声を聞いた。

家の紅梅。

さて、PFAS

新しい言葉が出てきた。(朝日朝刊1月31日1&2面)

有機フッ素化合物の総称で完全に人工生成化合物。自然界にはない。いろいろ便利な性質があり生活面の各場面で使われているが、人体に発がん性があるらしい。ただしこれはまだ科学的に証明されていない。しかしそれを待っていては遅いという事例を過去何度も経験している。厄介なことにこの人工化合物は自然界に漏れた場合には容易に分解しない。永遠の化学物資という不気味な別名を冠されている。この物質が現在日本の各地水源水道を汚染しているのである。どうも米軍基地から漏れ出してる公算が高い。なぜかというと基地周辺の地下水や土壌の含有量が多いのである。もちろん米軍基地だけでなく日本の工場周辺でも汚染の可能性はある。それを今回国は対策強化に乗り出す。

どんな用途に使われているかというとこんな感じ。

フライパンのコーティング。これ便利ですよね。炒め物の時油を劇的に減らせる。洗剤にも含まれている。だから、食器洗いの時洗剤の洗い流しを徹底しないといけない。これでいつも女房に怒られている。あるいは洗剤使用をやめる。油が残ってなければ洗剤を使う必要ないのではないか。

じつは有機フッ素化合物はすでに製造も使用も国連で原則禁止されています。しかし、過去の汚染に加え、使われないで残ったり、事故などで今も流出することがあるのです。人体に多く取り込まれると。米国の調査では精巣がん、腎臓がん、高コレステロール潰瘍性大腸炎甲状腺疾患等が懸念されています。体内にどのくらい化学物質がたまっているかを定期的に血液検査する必要がありますが日本はやっていないのです。一方、米国、ドイツ、韓国などでは実施。各国は含有許容の目標値を決めていますが、下の表のごとく米国は極端に厳しい数字を検討中です。これは自国での研究成果なのでしょう。

ところで、私が居住する多摩地区ですが、米軍横田基地福生市)が近傍にあります。そのこともあって、2019年に国分寺市恋ヶ窪上水下の井戸水を調査されました。その結果水道水暫定目標の2倍の有機フッ素化合物が検出されているそうです。不気味。諸般の事情から流出元は横田基地と推測できるので立ち入り調査を求めたが拒否されているそうです。自国では基準通り厳しく対処しても、他国のことは我関せず、いつものとおり日米地位協定通りの対応です。