知能

知能に二通りあるんだということを将棋の藤井少年から教わった。但し彼はもう20歳だから元少年であるが。それは流動性知能と結晶性知能という言葉。これは自分にとって全く新しい言葉だった。いま将棋の世界大活躍中の大天才藤井聡太さんが中学の時、自分の最盛期はいつごろかと問われてこの言葉を口にしたそうである。

そこでちょっとネットで調べてみた。まず、流動性知能。これはご推察通り後期高齢者には縁遠い能力だ。その定義は「新しい情報を獲得し、それをスピーディに処理加工操作する知能で、暗記力・計算力・直観力などが該当する。18~25歳が能力のピーク。それ以降60歳ごろまで維持。あとは急速に衰える。経験の影響受けない。生来の能力」とある。

一方の結晶性知能とは、「経験や学習などから獲得していく知能。言語力に強く依存。洞察力、理解力、批判・創造能力などが該当。経験に依存この能力は20歳以降も上昇続け高齢になっても安定している。」

つまり、高齢者は計算や反射神経の勝負では絶対に若年者に勝てない。これは経験通り。

真偽の判断を伴う洞察力とか言語能力によるコミニュケーションが得意なのである。

さらに、流動性知能というとノーベル賞級の独創的発想が関係し、ひらめき力が該当すると思う。そのピークが18~30歳であるとすると、若者のこの時期の過ごし方は貴重で無駄に過ごすのは本当にもったいない。その大事な知能のピーク時を生産性皆無の大学入試の準備と大学入学後の遊び惚けた学生生活で貴重な宝をどぶに捨てているのは如何なものだろう。これは日本において特に顕著だと思う。この大事な時期は、難しい入試で神経をすり減らすのでなく、もっと自由な創造性を発揮できるような教育システムに改革するべきです。将棋の藤井さんはそのことをよく理解しているために、大学にはいかず一般教育は高校でやめている。

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春先の公園広場の花壇。急速に色彩豊かになっている。