レカネマブ⇦アルツハイマーの新薬

新聞報道によると日本のエーザイと米国の企業が共同が開発したアルツハイマー認知症の薬が初めて正式承認された。但し承認されたのは米国。日本はいまその途上。薬の名はレカネマブという。

認知症の薬は開発が難しくてこれまで成功しなかった。レカネマブが世界で初めてだそうである。エーザイは開発に40年かけているというから使ってもらうのに必死だと思う。しかしこの薬は問題山積だという。まず第一に薬の適応者がアルツハイマー発症前かごく初期に限定される。しかもその効能は完治ではなく悪化を7.5か月遅延させるだけである。そして治療前、中にMRIを何度もとる必要があり、薬価も高価。重篤な脳への副作用も散見される。薬価は米国で年間約2万6千5百ドル(日本円で約350万円である。上記の効能に果たしてこの薬価は適正かという問題がある。日本では保険適用になるだろうが、患者数の増加がさらに見込まれる現状では健保財政を圧迫させるのが目に見えている。いずれにしろ気軽に受けられる治療ではないことは確かだ。それよりも以前拙ブログで書いたが、イギリスでは壮年期からから喫煙、過度深酒、運動不足等成人病リスクの軽減に努めれば、認知症の発症を何割か(4割?)減らせるという研究がある。若いうちから、薬に頼らない方法で予防するべきだと思う。

薬以外の方法として最近注目されているのがコグニサイスという手法である。。この言葉はリコグニション(認知)とエクササイズ(運動)を合体させたもの。要するに運動しながら頭を使う方法である。運動は軽度というよりは少し息が上がる程度が必須だという。例えばややきついウオーキングしながら100から順次7を引いて口に出す。(コグニウオーク)それからウオーキングしながらしりとりをする。ほかにもコグニステップというのも面白い。ちょっとやってみたが結構頭を使ったような疲労感を感じる。こういう感じが大事だそうだ。

【認知症予防】コグニサイズとは?具体例とやり方・意味を解説!|みんなの介護 (minnanokaigo.com)