能登地震ショック

地震と関係ないが、この冬の冬夕焼け、東久留米では異常とも思えるほどすごいです。空一面が真っ赤っかです。普通夕焼けと言えば遠くの山の端の空が色づく牧歌的な感じですが、この冬ここで見る夕焼けはそんなお上品なものではありません。写真は昨夕の、夕焼けの最盛期を少し過ぎた時刻の映像です。スマホの性能のせいで画像の空の赤みが足りませんが、実物の空はほんとに紅色そのものです。

私はこういう空の色を見ると反射的に終戦間際の空襲を思い出します。当時住んでいたのは知多半島中部の伊勢湾側の海岸。夕方から夜にかけて空襲で名古屋市街が燃え盛る様子が遥か海越しに見えました。その際の空の色が丁度これなのです。80年前の記憶は容易に消えません。そして、時にフラッシュバックします。

・冬夕焼け戦火の紅の空のごと RECOCA

能登地震ショック①

現在行方不明の方々を考慮すれば優に犠牲者は100人越えと思われます。心より哀悼の意を表します。それと心痛むのは救援の遅れです。一般に救援が入るのは数日後といわれ、その間は自給できるように日頃から備えよといわれます。確かにそれが世界の標準かも知れないが、日本は世界に冠たる災害大国。その名にふさわしい災害救助体制は構築できないものでしょうかね。例えば世界標準は4日だが我が国の救援到着は瞬時とか。災害大国を逆手に取る救援救助大国になってもらいたいものです。こういうことで世界に威張るのはとても誇らしいことで大歓迎です。これを岸田さんが宣言したら一気に支持率回復どころか長期政権確実です。

能登地震ショック②

何故こんなことを言うかというと、すぐにでも来ると言われる南海地震の広域被害を恐れるからです。1995年の阪神淡路地震を皮切りに熊本、今回の能登と西日本の地震活動が活動域に入ってきたようにみえます。これは私の妄想だけでなく地震専門家の見方でもあります。これが南海地震の引金とまで言う専門家もいます。今度来る南海地震は西日本だけのローカルなものでなく、それを皮切りに東南海、東海地震を誘発すると言われています。そうすると激震地は太平洋側広域におよび、大津波も太平洋側北から南まで広く発生します。丁度今回の津波警報・注意報の列島図(下記)を左右反転した形で津波警報が発令されるでしょう。津波の高さは最大なんと30m以上と言われています。そして犠牲者数は30万人以上という未曽有の規模です。

地震の規模がどんなに大きくても日本は必ず復興します。そう確信する理由は過去2千年の災害歴を顧みれば明らかではないでしょうか。ただし、原発が新たに加わる次の南海地震関連の災害は別で、複数の原発が大地震で福島第一の状態になったときどうなるでしょうか。政府の言い分はそれでも大事故にならないから大丈夫だと言います。彼らの安全性の判断は、原発建屋の直下に活断層があるかないかに拠っています。しかしこの基準自体非常にあいまいな部分があり安心できないのです。実際今度の能登地震震源志賀原発直下海底浅部の未知の活断層でした。志賀原発は直下に活断層がないことが条件で建造されてますが、それはあくまで建屋直下の陸域の話であり、海底のことは分からないのです。陸の断層についても、それが活断層と認定できるのはせいぜい過去10から20万年の間に動いたものです。それより古いのがあっても見つけられません。それに調査地点を1mでも外れた場所のことは分からないのです。さらに究極の懸念は活断層(過去に動いた断層のこと)でなくても新規の断層になることだってありうるでしょう、ということ。

さて、能登の南のお隣福島若狭湾原発銀座。太平洋側海岸地域にも手広く原発は存在します。広域の大地震の時どうなるのか、この図を見るたびに寒気を催します。東京、名古屋、大阪を避けていますね。怖くて建てられないのです。