地震火災は大変だ

地震津波に加えて輪島市では大火災になりましたね。大地震に付随する火災は火元がちょっとしたボヤでも消火の手段が奪われているので大火災になるということが改めて分かりました。TVで知ったのですが、まず消防車を車庫から出すこと自体が大変で時間がかかっています。なぜかというと車庫がゆがんで扉が開かなくなったのです。加えて消火栓は断水でだめ、さらに道路は障害物だらけで消防車が通行不能・・。

◎元旦の本震以後毎日のように震度3~5の余震が継続しています。これは木造家屋にとってまずい状況です。なぜなら、揺れが重なるにつれて木造住宅は耐震強度が劣化するからです。能登半島直下に上がってくる水が今回の地震の引金ですが、水の供給は今も続いています。ということは今後も大きな地震が起こりうるということで、これが従来の普通の地震と異なるやばい点です。

◎さらに今朝の新聞に気になることが書かれていました。

元旦に起こった大地震珠洲市から列島沿いに佐渡ヶ島付近に至る断片的な活断層が連結して100㎞超の大断層になり、それが破壊されたことによるものでした。ところが上の新聞記事によると、今回破壊された断層の両端に別の活断層が続いて控えており、その断層が今回の地震によって動きやすくなっているとのことです。つまり今回の大地震を起こした断層の東西の端に別の断層があり、それが新しい大地震近い将来に引き起こす可能性が高くなった言っているのです。その時期がいつかは分かりませんが、この次の大地震の候補地として最有力の一つとみなされているようです。だとすると、能登半島西岸には再稼働を待つ原発があり、原発災害のリスクはさらに高まるというやばいことになります。一方、反対側つまり佐渡島海底の断層を震源とする大地震となれば、今回よりさらに規模の大きな津波が発生すると思われます。なぜなら今回のように震源近くに陸地が無いからです。新潟市などへの津波の甚大な影響が懸念されます。

さて、今回破壊された能登沖の断層の動きは3000~4000年に一度だったと見積もられています。だとすれば、能登では今後数千年は地震の起こらない安全地帯のはずです。しかし、残念ながら今回の震源の両端には今にも動きそうな活断層がまだ控えているという残念な状況になってしまいました。よく次の大地震は南海地震と言われますが、決してそれだけでなく再度の能登沖を含めていくつか取りざたされているようです。