地震の被災地の孤立:全国どこでも起こる、というアンケート

これは由々しきことだと思います。能登の今回の地震では道路の寸断で長期間孤立状態の集落が少なからず出ました。今の時代次から次へと自衛隊などのヘリであっという間に解消できるんではないかと軽く見ていましたが1週間経っても孤立状態。端から見てもイラつくのに当事者だったらいかほどかという思いです。

こういう孤立状態は他の都道府県でも起こりうるのか。朝日新聞は石川県を除く46都道府県知事に大規模地震への備えについてアンケートを行いました。驚くべきことに、7割超の知事が幹線道路の寸断で物資輸送や救助活動が妨げられた今回の地震と同様の事態が起こりうるとの回答でした。さらに、近隣住民で助け合う共助の仕組みがあてにならないという回答も。中で、愛知県知事がそんなことはないと頼もしいお答えです。その根拠は?名古屋市の道路が広いからか。分かりません。下の地図、濃い水色の県(愛知)が目を引きます。

こんな状態でM8以上の広域南海地震が起きたら、太平洋ベルトはズタズタになり救急車も食料水など救援物資の車も通れません。こんな孤立状態が何週間も続いたら多くの餓死死者の出る地獄絵状態になるでしょう。実際に犠牲者の試算はあるらしいですがあまりのことに公表が憚られていると聞きました。国になにか対策はあるのだろうか。日本にとってはコロナ以上の遥かに重大な問題です。