マナーモード

「MC」よりももっと気になっているのが携帯電話の「マナーモード」だ。もともとマナーとは作法とかお行儀とかの意味であり、「お行儀モード」では何のことか意味不明。

しかし、深読みして、「他人を気遣う所作」としてのマナーと解釈すれば、携帯のマナーモードの意味するところは分からないでもない。

 

けれども一部の日本人や外国人に対してはこの言葉が適切だかどうだか分からない。すなわち電源を切ったり、静穏にすることが他人を気遣うことだということに思い至らなければマナーモードの意味が通じないからである。

 

だから何が言いたいのかというと、なぜ「マナーモード」などと意味のあいまいな横文字をつかうのかということ。同じ横文字なら「サイレントモード」という万国に通用する分かりやすい横文字があるのになぜこれを使わないのかということ。

英語の車内放送を聞くと、マナーモードでなく「サイレントモード」とちゃんといいなおしています。

 

お陰で日本人は外人用の言葉「サイレントモード」と日本人用の言葉「マナーモード」という2つの横文字単語を使い分けることを強いられる。ボケ防止にはいいかもしれないが、横文字は1個で十分、全く無駄な労力だ。

 

このように万国に通用しない横文字が日本には多い。例えば「ノート型パソコン」。これも万国に通用しない無駄な横文字。膝に乗せるという意味の「ラップトップ型パソコン」と言わないと通じない。1個でよいものを、わざわざ2倍の横文字を覚えさせるのはいい加減にしてもらいたい。こういう日本語を規制する機関とか役所はないのかな~。日本語学者は昼寝してるのか。

・笛の会亡き師と奏でる春の夢