小倉智昭氏の臨死体験

小倉智昭氏、三途の川は「本当にあるんだね」…抗がん剤副作用で入院中に臨死体験 亡き父と会話した(スポーツ報知) - Yahoo!ニュース

TVキャスターの小倉智昭氏はがんの治療中。抗がん剤の副作用で入院中臨死体験を経験したというヤフーニュースがあった。経験した内容はいわゆる三途の川とか亡くなった肉親知人との会話とかのよく知られた内容である。だから小倉氏の臨死体験の内容に特別重視する意識はなかったが、興味をひかれたのはこの記事に対するコメントの多さである。1358件のコメントはすごい数だ。そしてその多くが自分も体験したという内容で、臨死体験自体、今や嘘か誠かでなくごくありふれた実際に起こっていることだという時代になった。それだけでも世の中ずいぶん変わった、見方が広がって進歩したなという感じがする。

さてその先の論争が興味深々だ。臨死体験とはいったい何なのかの解釈についてである。①唯物論的解釈:脳内で起こる幻覚作用説。たぶん多くの人はこの説をとるだろう。瀕死に際してその恐怖を和らげるため脳は大量のホルモン(エンドルフィン?)を分泌して天国的な幻覚を見せる。②死後生・霊魂存在説:脳の作用でなく、脳を離脱した霊魂の経験。この説をとるのは少数派だが最近は必ずしもそうではなくなった。天邪鬼RECOCAは?当然②だ。それでなくては世の中面白くもなんともない。

②を評価する状況証拠

・体験がリアルであること。夢や幻覚なら目覚めたのち体系だった記憶はほとんどないはず。そして人によって内容の基礎的部分がほとんど同じであること。

臨死体験中に遭遇する人物は死後の人であること。生存中の人に遭遇することは皆無。

・3歳とか幼児の体験内容。小倉さんの記事に対するコメント中にも出てくるので興味あれば確認されたい。これにはちょっと説明を要する。大人の臨死体験の骨格は天国的なお花畑とか三途の川の存在だが、人によってさまざまなヴァリエーションがある。これは個人の人生経験の蓄積の反映である。それが幻覚として出てるのだと唯物論者は脳内幻覚説の証拠とする。だったら、人生経験の乏しい幼児の臨死体験を見てみればどっちかわかるのではないか。ということでコメントの中からそれらしいのを探してみた。すべてサーチしたわけではないがとりあえず3件見つけた。3歳の幼児の例、小学生の例、5歳の幼児の例。いずれも川が出てくる。三途の川という名前を知らないので自分の知ってる川の名を口にする。つまり人生経験の蓄積ではないのである。

さて、霊魂説は状況証拠しかないのか。いえいえ、ここでRECOCAが見つけた②を推奨する科学的証拠をお目にかけましょう。

その①それは脳外科医エベン博士の臨死体験です。この方も臨死体験をします。非常にリアルな体験であったのは事実であるが、当初は脳内幻覚に過ぎないと思っていた。ところが幻覚を見ていた丁度その期間の自分の脳のレントゲン写真を見て、それが脳活動など一切できない脳死状態であったことに非常に驚き、臨死体験は脳外の出来事であることに確信を抱いたという逸話である。これは自身の著書に記され、日本のTVでも紹介された。

https://www.takasugi-cl.com/2015/05/01/1059/

その②

パム・レイノルズの事例

1991年米国で起きた臨死体験で、最も詳細な医学的データが残されているとされる事例。手術中血液が抜き取られて脳が活動していない時、体外離脱して手術のプロセスや手術中の出来事を詳細に見分して覚醒後語ることができたという事例。

ja.wikipedia.org