「マニュアルとか手引書の類は~」朝日コラム「折々のことば」

6月13日の「折々のことば」から。

「マニュアルとか手引書の類は、単に正確に書かれているというだけではあまり役に立たない。」の書き出しで次のように記している。

パソコンのガイド本。古来無数の本が出ている。私たちのような初心者向けは特により取り見取りだ。でもね、本当に知りたいポイントは人間の数だけあるんだよね。だからPC手引書は異なる著者でいくらあってもいいと思う。自分のことを思い返すと、ワードとかエクセルを片っ端から勉強したのは15,6年前からの5年くらいだった。この時はとにかく片っ端から市中に出ている初心者向けPC本を読んだ。なぜかというと、ワードの入り口で極めて基本的なことがどうしても腑に落ちなかったからである。それはなにかというと、一つはワード文書における行間のコントロール、それとワードの文字の間隔の管理についてだ。読者の皆さんは苦労したことありませんか。あるいは今ご苦労の最中かも知れませんね。行間のコントロールというのは要するに行間隔を思い通りにしたいということ。ワードで打ち込んでみるとすぐわかると思うが、行間を思い通りに設定するのは初心者にとっての最初の越え難いハードルではないだろうか。行間隔はフォントサイズ(文字のサイズ)を選択すると行間隔も自動的に決まってしまいイラつくこと甚だしい。これを解決するまで何冊のPC本をめくっただろう。そしてついに目から鱗の本が現れた。それがこれ。

この本はワード2007の頃だからかなり昔だ。この本を見て初めてなぜ行間が簡単に自由にならないのかが分かった。そして思い通りに設定する方法も。結局こんなにややこしいくなっているのはワードが一種の出来損ないアプリだからだと断じている。なるほど、私の頭が悪いのではなかったのだと妙に納得。おまけに、ワードの中の述語が正しく日本語に訳されていないことが輪をかけて難しくしているとのこと。これもなるほど、だ。

ということで、釈迦に説法かも知れないが答えを蛇足として示しておく。

①行間隔を自由に

・段落グループの「右斜め下向きの矢印」クリックして下記画面」を出す。

・この画面で、「1ページの行数を指定時に文字を行グリッド線に合わせる」のチェックを外す。(何を言ってるのかさっぱりわからん日本語。改定すべきなのにバージョン更新してもそのまま)このチェックを外すのが肝。
・「行間」の欄に「固定値」と入力

・「間隔」の欄にフォントサイズより大きい数字(これが行間隔に相当)を入力する。この数字が大きいほど行間隔は大きくなる。

②文字の間隔を自由に変える

・フォントグループの右斜め下向きの矢印をクリックして下記の画面を出す。

・「詳細設定」をクリックすると上の画面になる。

・「文字間隔」欄の「標準」を「広く」、または「狭く」に変え、文字間隔に相当する数字を入れる。

なぜこのようにするかの理屈は上記に挙げた本を参照すると分かります。