RECOCAのコロナ30句

今年の春以降、ブログに公開したコロナ関連30句を纏めた。

コロナの蔓延はもとより嫌だが、ブログネタ、俳句ネタにずいぶん利用させてもらっている。これが無かったら、今日は何を書こうか長時間逡巡の毎日だっただろうと思う。

RECOCAの俳句であるが、見てもらえばわかる通り下手っピーのド素人。2015年に友人がやっているのを盗み見して真似し始めたのが始まり。たった17文字組み立てるだけだからちょっとひねればすぐできる、オカリナよりずっと簡単だろうと思ってやってみたが、どうあがいても新聞に載っている入選句の感じのは作れない。何か秘密があるだろうと思って大枚はたいて「生涯学習のユーキャン」のお世話になった。本格的に俳句をやろうという人の王道は句会に入会してもまれることであるといわれる。しかしそんなとこまで出張って自句をけちょんけちょんにけなされるのは気が進まないので、通信教育でひそかにマスターしようと思った。結果は、どういう風に作ればよい句といわれるものができるかという理論を初心者に説くぐらいの知識は備わった。しかし方法論のマスターとその実践結果は全然違う。将棋を教える先生と将棋の名人が全然違うのと同じ。かくして、分かった風なことは言えるようになったが、実践結果は下記の如く??のとおりである。

ところで、ユーキャンの講座テキストは実によくできている。丁寧にまじめに添削に応募すれば実践面でも鍛えられる。句会に出ても自句に対してこんなに丁寧に添削指導やコメントしてくれないだろう。大枚払う価値あり。

RECOCAのコロナ30句 since Feb.2020

春愁やコロナウイルス隣りかも

マスクして早春の風やり過ごす

宴無し花しみじみと眺めいる

バレンタイン疫病憂う人の群れ

コロナ禍や花の山河にひとり住む

家籠り首をすくめて春疾風

ウイルスと核の悩みや五月すぐ

ギター弾くコロナ疲れに花疲れ

春めくや街の内外不安げに

図書館の扉開かずに五月闇

春愁のマスクの群れの一人かな

マスク越し近づく梅の香りかな

遊歩道人は無口に花卯木(うつぎ)

コロナには貴賤別無し山笑う

淡雪やたった四人の大相撲

人見えぬ街となりけり梅雨の入り

コロナ禍の恨み残して卒業す

威儀正しコロナの町へ卒業す

スマホにて卒業証書オンライン

コロナ禍や忘れし六月誕生日

陽炎や届かぬ距離の会釈して

籠りとけほっと仰げば梅雨の空

郊外の自粛暮らしや胡瓜もぐ

自粛慣れ妻いそいそと長電話

人の世はコロナと共に大昼寝

咳すればコロナ紛いの夏の風邪

朝刊のコロナの数やあばれ梅雨

今日よりはコロナ数えず梅雨明ける

梅雨の雨コロナコロナの目覚めかな

梅雨晴れや笑いさざめくマスク越し