行き過ぎは・・

日本学術会議をなぜ政府が嫌っているか様子が飲み込めてきました。

TV、新聞の報道があるの方角からの報道だとすればネットのそれは反対側からの報道です。両者をつきあわせて各自が判断することが重要です。ここに書く記事はネット情報と先週のBsフジ「プライムニュース」に基づくものです。

学術会議を政府はなぜ嫌っているか。答えは簡単です。左翼的思想偏向団体とみなしているから。

それはこの団体のの誕生経緯がGHQの日本統制(日本の一切の自主的な行動の手足を縛る)の意図と深く関係しており、その傾向が現在まで連綿と引き継がれているようです。戦前、国の右翼国家主義に異議を唱える学会、学者を国は厳しく弾圧しました。その反省から学会、学問、思想、研究の自由を保障し、そのうえで国に有益な助言をするように国家公務員としての学者の集団、学術会議を設立しました。学問の自由とは言うものの、学術会議内部の自主規制としてあるのは、反国家主義反戦争の基本思想から兵器開発研究の自主規制・禁止が強くあります。これは日本国憲法9条の趣旨に基づくものでもあるのでよく理解できますが、近年行き過ぎとみられる行動が散見されることが問題と見る向きがあります。RECOCAも報道の通りなら問題視せざるを得ないと思いました。それは、4,5年前のいわゆる北大事件です。それは、船底に塗る塗料の研究開発です。これを塗ると船速が何割か速くなるのだそうです。これが何と兵器開発だと騒ぎだした学術会議会員がいて、研究主体の北大総長に直談判に及んで3年目に進んだ研究を廃止させてしまったのだそうです。皆さんはこれがなぜ兵器なのか分かりますか。RECOCAには風が吹けば桶屋が儲かる式の思考で、この方式なら何でも兵器に結び付けられると思いました。それは、戦艦に塗れば戦艦という兵器の改良につながるからという理由です。学術会議の学者がなぜこんなに素早い行動力を発揮できるのか。ネットによれば日本共産党の強いバックアップがあるからです。実際その時期、北大には赤旗が林立したそうです。(Bsフジプライムニュース)

余談ですが、日本が兵器の自主開発研究を禁止している結果何が起きているかというと、皮肉なことに米国からの多額の兵器購入です。自主研究の禁止が米国を潤すという構図で、まさにGHQの思惑通りです。かといって兵器輸入もやめると、中国、北朝鮮、韓国の侵略行為に対抗できないという矛盾を抱えています。Bsフジプライムニュース出演の憲法学者は、兵器などやめて相手国と話し合いに徹すべしなどと今のご時世にそぐわないようなことをおっしゃっていましたが、これが学術会議の支配的思想に思えました。この平和的話し合い重視といういわばガンジー的思想は、長期的には大義ある立派な考えです。ただ、それだけに徹しているうちに日本が侵略されて国の態を失う事態になってしまうのでは元も子もないでしょうという気がRECOCAには強いのです。これは重要な問題なので、これから国を担う青年若者が方向を定めるべき問題です。老人は問題提起だけにとどめておきます。

6人の補充会員拒否について。結局よくよく忖度するに、この方々は思想的に日本共産党の支配を強く受けていると政府が認定したからだと思います。そういう思想集団の存在自体は悪くないですが、それに引きずられてバランスを欠く左に行き過ぎた団体ということになると是正が必要ではないでしょうか。それを政府は行革の対象と表現しているのでしょう。